1990年代当初のPC世界
西PC世界
西PC世界は、コンパック王国や神聖IBM帝国、HP王国などの有力王国をはじめ、パッカードベル、エッサ、新興ゲートウェイモーモーなどの小公国やトシバ、ニチデンの東方有力王国などそれぞれの領土それぞれのシェアと呼ばれる国土の争いをしていたが、マイクロソフト教をそれぞれ信仰する政教分離型の国家を形成していた。東PC世界
インテル教はマイコンを唯一絶対神とするx86主義であり西PC世界では広く布教されていた。このインテル教の聖書、ドス+ウイン教書を強力に布教していたのはシアトル教皇領を治めるマイクロソフト教の教皇ビルゲティウス3世である。
これに対して東PC世界は同じマイコンを唯一絶対神としながらも68x主義モットラァー教義に基づくアプル帝国がマック教を教義としていた。アプル帝国のスカリーニ2世はこの帝国の皇帝であり、マック教を捨人ジョブス1世から引き継ぎ、政教一致した規模は小さいが強力な組織力のあるエンスージアスティックな帝国を築きあげていた。エンディアン
x86主義と68x主義はデータの最少単位を定めるエンディアンを上位から始めるか下位から始めるかによって同じマイコンを神と崇める一神教のなかでも尊敬しあいながらもはげしく対立していた。これによりグラフィックスデータなどの互換性がひどく損なわれていた。たとえは 0x12345678の16進32ビットデータをx68主義で8ビットで表現すると0x12,0x34,0x56,0x78 になるがx86主義では 0x78,0x56,0x34,0x12 と表現してしまう。これは実にプログラマ達には不評で、表面的にはx86主義者であっても、自ら機器を設計する際は必ずx68を使ったものなのだ。東西通信世界
これら東西PC世界と更に東にあるUNIX世界、汎用機世界との交易を担っていたのがユタにあるオープン都市ノベチァである。ノベチァは、x86主義の市民が治める都市国家であったが、東西PC世界が対立するなかでの通信や、オリエントUNIX、さらに当時PC世界とは無縁だった汎用機世界と通信することで、東西PC世界でのデータ通信交易を独占していた。ノベチァはリセラー、デスビ、OEMと呼ばれる船団にサティファイドと呼ばれる特殊技術を持ち多国語に堪能な認定書を持たせた船員を乗せ、強力にデータ通信世界を支配して行った。ビルゲティウス、神聖IBM帝国皇帝を破門
これに対して、西PC世界の各国はマイクロソフト教のエムエスネット船団や神聖IBM帝国の爛漫船団を繰り出し、西PC世界だけでも通用する通信交易を築き上げようとしたが、ノベチァのすぐれた交易能力によって通信交易は独占されていた。この交易ルートを通って、コンパック王国や神聖IBM帝国など西PC世界の各国は東PC世界のアップル帝国がもつ美しいグラフィック文化や大量の汎用機データ文化との通信交易を行う事ができた。また、アップル帝国ではアプルトークよばれる内陸交通網を整備し、データ通信世界では先進的な便宜を自国市民だけに提供していた。ノベチァ帝国はこれらの異なった商習慣を巧みに吸収し西PC世界に供給することでネットワーク世界を独占し、西PC世界のデータ交易の覇者となって行った。
神聖IBM帝国は西PC世界では、マイクロソフト教を保護することで最大版図を持ち、かつては西PC世界インテル教の聖地シアトルをコンパック帝国と覇権争いをする事で席捲したほど影響力があった。しかし80年代終わりから西PC世界各国が巨大化する内部通信交易を拡張規格にするかマイクロ規格にするかでコンパック王国などともめ、この結果神聖IBM帝国を除く各王国が拡張規格で結束したために、西PC世界は分裂の危機を迎えた。さらに神聖IBM帝国は西PC世界での影響力を拡大しようと91年シアトル公会議でマイクロソフト教の旧DOS聖書から新派OS2聖書の出版を教皇に迫ったが、これに反発したまねっこビルゲティウス三世はシアトル郊外、エムエスカレッジで神聖IBM帝国皇帝を破門した。この結果神聖IBM帝国はマイクロ規格の事実上の放棄とOS2新派を縮小をせざるを得なくなった。ウイン95
この屈辱的なシアトル郊外の事件が神聖IBM帝国をかつて槍を投げ付けられた東アプル帝国と急速に近づける要因となったのである。また神聖IBM帝国は強力な国力をもとに密かに準備し、123以上の数字が数えられない西PC国民に「注意書!」を密かに配布できるよう、伝統ある独立国でその北にあるローシァスなどのグラープ民族国家を征服した。
90年代に入って、マイクロソフト教ビルゲティウス三世は全コンピュータ世界が目的とした聖地エニアレックを征服するため、デジクメント族出身のデビカトラウス大司教のニュテク教義を発表した、かれはデジクメント族出身らしく教義を多重化し、ノベティアの築き上げたネットワーク物理経路を巧みに利用し、ノベティアの保持するデータ通信交易を侵そう試みた。この試みは当初はうまく行かなかったが巧みに効を制し、ノベティアが独占していたUNIX、汎用機世界とのデータ通信をすこしづづ切り崩しつつあった。1995年、予定していたようにまねっこビルゲティウス三世はドス/ウィン教義を発展させたウィン95教義を夕刊紙を独占して発表した。これに熱狂した多くの王国国王、貴族が一般市民を巻きこんでオフィスでエクセル!と叫び、ロスアンゼルスや秋葉原を始めとする大都市や地方のローソンなどに殺到する事となった。熱狂した市民はコンピュータ世界の聖地エニアレックを目指せとクラッカーを打ち鳴らし競ってノベティアやアプル帝国が築き上げた物理データ通信網を通ってコンピュータ聖地エニアレックに殺到した。ここに西PC世界による十字軍が発生する事にな る。十字軍による影響
十字軍の通り道となったノベティアが西PC世界に築いた通信市場の物理通信線は繁盛したが、通信線上を掟破りの異なる商習慣が行き支うため、95市民団を乗せたニュテク騎士団船などのマイクロソフト教の十字軍船などに通信市場を侵略されることになった。1996年宗教改革の始まり
このためしっかり管理されていた物理通信網をネットバルバロイなどというルータも越えられない訳のわからない言語の商習慣が行き支うこととなった。また帝国内を十字軍が通過するアプル帝国国民は、市場の開放される日を「ずっと待っていた」のに、マイクロソフト十字軍の無知な市民の通過を許してしまう事になる。アプルの国民はバスの中で市場で買い込んだリンゴの段ボールを頬擦りして抱えた同胞で満ち溢れていた夢を見ているだけだった。
実は青果市場の支配者がヤクザの親分タカクラだったとか、バスの隣の同乗者がエフワン亜愚利だったとか、運転手が夜10時までやっている信号機に「ナイスですねぇ」などつぶやいていたにも気付かず夢を見ているだけのことしかできなかったのだ。帝国の皇太子でさえテレビ放送でアツコ妃が国民をバージョンアップしたのを別荘で地団駄踏んで見つめるしかなかった。
PC世界の一般市民はコンピュータ聖地エニアレックにカンタンに行き着く筈だった、。しかし自分ではやっぱりカンタンにインストール出来ないウイン95教義に対してビルゲティウス三世の十字軍に失望した。こうして西PC世界の神聖IBM帝国の一部パワー市民を中心に単純に旧DOS聖書の発展形である新OS2聖書にもどれと抵抗が始まった。
ワープ!と呼ばれた彼らの食えない主張は、CDに納めた山口智子をとりあえず女神と崇め、一部マニアックな市民や従来からまねっこビルゲティウスの主張にうんざりしたシステム中産管理階級に支持された。また、帝国を十字軍に荒らされたアプル帝国のマック教徒はプラカードを持って秋葉原でマイクロソフト教徒と戦った。また、エニアレックにたどり着く途中でアプル帝国の1980年代からの洗練されたインターフェースを垣間見た市民はこれがマックに似ているのかマックがこれに似ているのかわからず、その使い易さに影響を受けてしまう事になる。また、西PC世界では、今まで640Kの限界などの多くの抑圧から目覚めた先進的な市民がルネざんす!などと意味不明の言葉をつぶやきながらシアトル郊外ピザの町を徘徊してコンピュータの自由でオープンな世界を模索する事になる。これらの有力者の中には商人メダチ屋に保護されたミテラッシャイなどの有力な文化人がいる。
ビルゲティウスが推し進めるマイクロソフト教のx86主義ウイン/テル教義に基づく寡占的な思想は多くの95マークの付かない多くの西PC世界の市民や国家を魔女裁判に送った。その中でもデータ通信世界で多くの優秀な船員と船団を持つノベティアは独自に東西データ通信世界を統合し、デスクトップ本土にさえパーフェクトをめざし僅かながら領土を広げ、その最大版図を得ようとした。こうして1996年以降、先進国PC世界は宗教改革の嵐が吹きまくった。