FLMASKの作者がタイホされてはや一月、どうやら起訴されたらしい。[ Jornal へ戻る ]http://www.bekkoame.or.jp/~nagara/fnational.htmlで結構詳しい世間一般(というより一部)のお声が聞けるし、情報はかなりここで集まる。http://www.asahi-net.or.jp/~VR5J-MKN/00index.htmでは担当弁護士さんの裁判の進捗状況といったものが見られるので、そちらを参照してみてほしい。
一般的なマスコミの反応というのは、せいぜいサンケイ新聞に載っている程度で、朝日新聞からはしっかり削除されている。
さて、このモンダイのソフトなのだが、ワタクシ、島謙作も雑誌に付いていたお試し版はもっているぞよ。ただしまだ金ははらっちゃおらんがのぉ。しかし、新聞報道にあるように、簡単にはモザイクははずせんぞ。(一枚もまともに外せんぞ)それにしちゃ、画像のビューワとしては結構良く出来ているんで、そろそろ金払おうか、と思っていた矢先の事件なので、行き先には興味はある。
でも、あのソフトはモザイクを外すソフトというより、モザイクをかけるソフトと呼んだ方が良いのかも?そうばっかし思っていたワシは一体何者なんじゃ?(だいたい、どうやってモザイクかけたか解らなければ外しようがないのだ)
それにしても、この世の中猥褻なソフトが多すぎるぞ。猥褻な画像をタダで見れると称して、無料でブラウザと称する猥褻画像閲覧ソフトをインターネットからダウンロードできたり、雑誌に無料でくっ付けている悪質なソフトウェアメーカーもある位だ。
おっとぉ、そうなのだ、どうしてそう言う方向におまえの意見は向くのだ、そりゃ、モンダイのすり替えじゃないかぁ?と抗議の声が来そうなのだが、目的がその方面なのだから仕方がない。
じゃ、ただだからイカンのか?と言われたとしたら、FLMASK の作者はちゃんと \1,500 払って使ってくれと言っているだけでも非常に良心的であると言える。少なくとも \1,500 入場料払わないと、見せてやんないもんねというだけでもエライと思うのだ。タダで猥褻な画像だって見れてしまうブラウザのそれこそ、猥褻物陳列罪幇助の罪なのだ。
それを言い出せば、猥褻な画像に今すぐ繋がります、猥褻な画像が見られるソフトがインストールされており、猥褻な音も聞けるようにちゃんとサウンド機能が付いています。お手を煩わせないようしっかり基本ソフトも付いています。腰の動きは 200Mhz ですよ。今買ってくれたらコンニャクただで付けてやるもんね、ついでにアッチからこっちのケツに乗り換えてくれたら、\3,000 キャッシュバックしちゃうからねうっふん、なんて呼び声につられて新宿歌舞伎町の向かいのヨドバシカメラ辺りでみんな猥褻鑑賞装置やソフトウェアを購入しているわけだ。どうやら、その後の進展からすると、ソフトウェアそのものの違法性というのは、無理だと大阪府警が諦めたようだ。そりゃそうだ、ソフトウェアそのものに違法なものなんてありゃしない。正しく知的所有権を守って使っているソフトウェアはいつだって正しいのだ。金で買った独創性のない猥褻なソフトウェアをバラ播いている方がよっぽど違法、というより、世間のモラルが許さないだけなのだ。
しかし、そのソフトウェアが凶器となってしまう場合だってあるのだよ。例えば半角文字を送り付ける猥褻な電子メールソフトでヒガイをウケたとか、リンクマークをクリックしたら、ハードディスクの中身をすっかり消し去る猥褻なブラウザがある事だってモンダイなのだよ。
結局、この事件も猥褻という定義が一体何であるかに争点が絞られるであろうな。そもそも、加工された画像を展示して、拝観料 \1,500 を払ったソフトを使用すれば、観音様を拝めるという仕組みは少なくとも良心的だと思う。モザイク加工された画像が猥褻かぁ?(ひょっとしたら、されているからこそ、スケベな想像力というモノが掻き立てられるのかも知れぬが)そして、方向性としては、「リンクする」という行為が猥褻物陳列の幇助になるかどうか焦点に向かってサイバンは進みそうである。つまり、正犯(滋賀県の会社員らしい)がチンレツした画像は、マスクされている画像であり、これが猥褻か否か、つまり猥褻画像は利用者がダウンロードしてから FLMASK でデコードしてはじめて猥褻物になるわけなのだ。そのためのデコーダは「ここ」よとやられたため、従犯である FLMASK の作者はタイホされて起訴されたわけだ。猥褻物陳列罪というのはhttp://w3.scan.or.jp/sonoda/home.htmlに詳しく解説されているのだが、どうやら、「不特定または多数」に対して開チンする行為だそうで、5、6名いれば「多数」という判断が可能だそうな。とすれば電話代払ってシコシコダウンロードした画像を、皆様の目の前で FLMASK 等のツールを使ってウッヒッヒとやって画像をデコードした時点で成り立ちそうなものなのであって、マスクされた画像が猥褻か否かというモンダイがありそうだ。(ただし、簡単にモザイクが外せるのは公然陳列罪になるそうな)
犯罪者は誰だ
ソフトウェア自体は猥褻でも別になんてことない画像加工ソフトだし、それはそれで良いだろう。作者である Mr.K には充分敬意を感じる。ただワル乗りしてやり方はまずかったかも知れないが、直接関係者のページを見ていないので、ワタクシとしてはコメントは出来ない。
こういったモンダイはいつだってあるわけで、しかるべき部門と世間一般との過去から続く闘争の、元禄時代から行われてきた歴史の一部に過ぎないのかも知れない。しかるべき部局も基本的には「見せしめ」として、この様な挙に出た訳だ。そもそもサイバー空間をこういった目的のためだけに利用する事もとても悲しいことだと思うし、それを一所懸命トリシマろうとしている当局のやり方もひどい空しさを感じる。
しかも、いつも当局のエジキになるのは、個人であって、助平な巨悪ではないのだ。恐らく FLMASK の作者が問われる罪とは、ソフトウェアを開発した事でもなく、それによって、正しく金もうけした事でもなく、猥褻な画像を提供しているページに対してリンクした行為であろうな。こんな行為は、誰でもワシの様に一人夜長を過ごすヒマ人なら誰でも考えそうな作業だろうし、実際ブラウザを操作していれば、そんなリンクには幾らでも引っかかるし、それが目的のヒトだって多いわけだ。あるいは猥褻だとか、ポルノだとか、あんたそりゃ男尊女卑よと目を吊り上げる御婦人もいるだろう。お上としては黙殺できんという考え方も正しいと思う。
インターネットというものはパブリックな所かどうかの疑問もある。そもそも、研究所や大学、あるいは商業利用が可能になって、プロバイダという産業が現れたとしても、そもそも、ボランティアから運営されてきたネットワークに対して規制するという考え方も何か変なのだ。
そう、モンダイはそのあたりにある。(またモンダイをすり替えようとしている)ボランティアで運営されているネットワークに対して、規制するとか、信頼性を求めるとか、商売しようとか、よし、ワシラが征服してやろうとか、どうもその辺の助平ココロからおかしくなっている。ということで卑猥なリンクはこちらです。規制できるんだったらやってみ インターネットで金もうけしようとする助平な企業はバチ当たるぞ。 パンツを脱いでネットサーフィンしてみ、ちゃんと鍵かけなぁあかんよ 助平は野郎のサガだけど、ほどほどにしとけよ。 巨大企業が猥褻な標準を勝手に決めるもんじゃぁねぇぞ。 猥褻な画像を自由に見れる卑猥なソフトウェアはここから勝手にダウンロード出来ます。 ネットワークの猥褻なセキュリティに関しては一言ありそうな連中はここにいます。 マスクなんかなくても目を背けたくなるような画像はここに沢山リンクされています。 正しいかどうかはわからないが、まじめに頑張っているプロバイダはここにあります。 くるなら来てみろ大阪県警(爆笑)返事はしないぞ