[Jornal へもどる]
あそことは仕事柄長い付き合いなんだけど(もうそれで生れが分かる?)自分がパソコンにかかわっていた時からネットワークは興味の対象だったし、それがニッポンにやってきたのだからわいのわいのと持てはやしたもんだった。(たしかに)
でも元気ないんだよな。俺なんかこの一週間仕事ないんだもの。
ホント売れてないよね。
ちょっとモルモン臭さはあるんだけど、誰もが考えそうで、実現できなかったPCをつないでやろ、というコンセプトが確かに大受けした。
確かに当時はUNIXのW/SにPCつないでとか、VAXにいかにパソコンをつなげるかなんて話をサンシャイン60のDECのセミナールームにわざわざ聞きに行ったもんだ。
正直言って、こりゃパソコンユーザにとっては夢のような話で、コンピュータ一台ミニコンにつなぐのに、PC2、3台買えそうな値段がしたもんだ。ワタシ三宿に試験受けに行った事ありますよ。驚きなのがエデュケーションのおねぇちゃん達いつも試験監督しながら、居眠りしていたけど。(もっと驚きなのが、彼女らが今でもまだ現役で働いていることだ...)
それがそれなりの値段で簡単につながってしまうのだからたいしたもんだと思っていたのだがなぁ....いかんなぁ。
なにより、ノベルの製品じゃないと出来ないという事がなくなってしまった。
ファイルの共有、プリンタの共有なんて一年前には特別だった事が当たり前になってしまった以上、あえてノベルの製品を使う理由がなくなったというのが、現実なのだ。
そりゃ、MSの製品では出来ない事が一杯ある。ディスクの容量制限はできないし、リモート管理も出来ない。ノベルの資料によれば、あれも出来ないこれも出来ないの一覧なのだが、大体の事が出来てしまう以上あえて、彼らの製品を導入する理由というものはなにもないのである。もっともMSのサーバー機能自体が、彼らのこき下ろしてきたMSネットの機能がそのまんまNTに乗せ代えただけのものに過ぎないのだ。
さすがにOSが強力になって、PCの性能が上がったわけだから、それなりに使えるものだということもワタシは認めてあげる。そして、日本企業の無知ぶりがノベルの凋落に輪をかけている。例えば、NDSは素晴らしい技術なのだが、このよさを必要としている企業が日本にはない。
なぜならPCを購入するのはカイシャの予算ではなく部門の予算だからなのだ。よくノベルの資料によれば、60何台ものサーバーを全てノベル製品にしたら、わずか十数台のサーバーに統合する事ができました、ちゃんちゃん!
という資料があるのだが、これなんか、ワタクシ、シマケンサクにとっては大問題なのだ。
もしこんな話をコンピュータを売る側が聞いてみろ、ぜったいノベルの製品なんか売ってやるものかと決断するに決まっている。
だって、高価なサーバーが売れなくなってしまうじゃないか? それに面倒くさい、インストールだとかメンテナンスだとかの金のかかる仕事を失ってしまうのだ。
もし、導入する立場の担当者になってみろ、それで何十人ものSEが配置転換だとか2000年問題なんかに振り分けられてしまうに決まっている。
大体、日本のユーザにとっては臭いものにフタをするのが大好きなのだ。目下の大問題2000年問題に取り掛かるより、ぜったいにユーザのわがままに振り回されていた方が楽に決まっているのだ。
少なくとも顧客のクレームやカイシャの財務内容と戦うよりは、バカなエンドユーザの相手をエラソーな態度でしていた方が絶対楽に決まっている。
もし、これがIS部門の部長だったらどう思うか?ワタシが(もしなれたら)部長だったら、絶対に金のかかるシステムを導入してやる。
自分の部下を金のかからないシステム導入してクビにするくらいなら、予算をガッポシとってきた方が、絶対にエライと思われるに決まっているのだ。残念なことに、多くのシステム屋はそう考えている。
輪をかけてマヌケなのが、カイシャの経営者なのだ。下のモンが「こうです」と言った以上それを信じるしか脳みそがないのである。ま、仕方がない。カイシャのシャチョーというものが二期4年勤まればよい。あるいは背任行為でお手てが後ろに回るまで、とくに問題なく勤まれば、株主の文句なんかシャンシャンで終わってしまえばそれでヨシなのだ。
むしろ、思い切ってリストラで全従業員の20%をクビにしましたよ、株主の皆さん!なんてやってみろ。絶対に浮かばれないんだから。別にノベルの製品が際立って良いとも思えなくなってきたが、他の選択肢がなくなってきた以上、
ま、がんばれよ、と言いたい。少なくとも、 Vines なんかは、日本に事例あんの?という位に話を聞かなくなったし、 IBM はすっかり自社製品OS/2をコケにしている。
まぁ、共通して言えるのは、とことん外資系の日本法人が情けないということなのだ。Apple Computer Japan しかり Novell.K.K しかり、MSKK しかりと言いたい所だが、あそこだけは常識も技術もないがマーケッティングだけで生き延びている。いつも首都高速4号線下りを走りながら、なぜ、石をもってこなかったのかと、笹塚あたりを走りながら思っているのだ。