20世紀のガキどもが見た21世紀

Jan 2001 kenn@ktx.or.jp
僕ら、1960 年代に生まれ、科学と高度成長が万物を支配していた 1970 年代に育った20世紀のガキども。みすぼらしくけばけばしい原色の絵本の中の21世紀に何を夢見てきたか。

弾丸列車が日本中を駆け巡り、超音速旅客機が世界中の空を舞い、東京に現れた空中楼閣。
スタンリー・キューブリックが木星に人類を送り込もうとした2001年。フランシス・K・ディックが描き、リドリー・スコットが映像化た21世紀のロスアンゼルス。

ぼくらは20世紀に何をやってきたのだろう。差別、偏見、争い、破壊。

20世紀とは民衆の欲望の世紀だった。

20世紀は発明と戦争の100年だった。今僕らが楽しみとするすべてのものがこの100年に発明されたものだ、レコード、映画、テレビ、ラジオ。身の回りには20世紀の発明品に満ち溢れている。

ワタシたち20世紀のガキどもは21世紀の子供たちにどんな夢と楽しさと絶望を見させてあげることができるのだろう。

21世紀のガキどもに夢を見させるのかが僕ら21世紀の大人の仕事なのだ。
 


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